稲 いね 籾 もみ の貸付だ 役目 の果しと共に 春景色が楽しい 雄神川 をかみがは 紅 くれなゐ にほふ 娘子 をとめ らし 葦附 あしつき 採 と ると 瀬に立たすらし 《 雄神川 おかみがわ 紅 あこ 映 は えさして 娘子 おとめ らが 海苔

（巻17、4021では「前書き」で「雄神川」、本文（歌）で「乎如未河」と表記されている。） 九州の筑紫（筑前）の朝倉郡には麻氐良布神社がある（杷木町志波5458）。それは麻氐良布山の山頂にある。

家持 礪波郡雄神河邊作謌一首 集歌4021 乎加未河[泊] 久礼奈為尓保布 乎等賣良之 葦附(水松之類)等流登 湍尓多々須良之 雄神川(をかみかは)紅(くれなゐ)にほふ娘子(をとめ)らし葦付(あしつき) (水松(みる)の類(たぐひ))取ると瀬に立たす

上流で「奥津川」、津山城下へ出て「津山川」となり、さらに南下して「周匝川(すさいがわ)」、「和気川」、「吉井川」、「雄神川」などと呼ばれていました。 この吉井川、実は京都や保津川と少なからぬ関係があります。

庄川のことは、古くは雄神川と言って、万葉集にも出てくるのですが、 今ある庄川と小矢部川に挟まれた一帯すべてが、扇状地だったんですね。 したがって、ひとたび庄川の水が増水すると、すぐに洪水になっていた。